信楽のわび・さび 偶然がなす窯の美
信楽…滋賀県最南部(甲賀郡信楽町) 自然の科学はまだまだ人の知ることのできない魅力があります。
信楽焼を作る…人の力は作るときの造形で決まります。その後は釜の中での偶然の美です。少しだけの人の意思を入れることはできても炎がどのように働くか、灰がどのようにかかるかは窯の中を計算しつくしたとしてもどう焼きあがるかはわかりません。薪の窯は人と炎との駆け引きに面白さがあります。窯をいつとめるのか、灰がどれだけ降り積もるかで、土の中の長石との反応の仕方も変わり、長石の溶け方も違いがでます。信楽の土はこの石にも特徴があります。信楽の狸は明治はじめの1951年に始まりました。狸には「他を抜く」という意味があります。信楽焼きの手作り作品の作り方を学ぶ) (師楽トップページはこちらから)
人にとって酸素が必要なように薪窯も酸素を必要とします。 そこに詰められた作品も窯の中で酸素を求めます。 炎が燃え続けるには酸素が必要です。少なくなってくると土や釉薬の中から酸素を奪うようになります。 このとき化学変化がおこり土や釉薬の色が変わります(これが還元焼成です。)