六古窯の一つ常滑焼き
使いこむほどに 光沢をます常滑の急須
常滑焼は平安時代末期から瀬戸と並ぶ重要な窯場で この地域には「1000基以上の」窯が古くは ありました。
常滑の焼き物は無釉の焼き締めに特徴があり陶土は低温で硬く焼き締まり鉄分を多く含んだ土です。 この土が朱泥土として完成したのは江戸時代で比較的新しい焼き物です。壺やカメから始まり江戸末期に土管(赤物)が作られるようになり高温で焼き締めた真焼(まやけ)物と素焼状の赤物(あかもの)が作られる その中でも今では急須の産地としてよく知られるほどになりました。明治末期にタイルなどが多く作られるようになると窯も時代と ともに変わり明治33年には薪窯から石炭を使う窯と変わり昭和45年重油窯が出来 その後ガス・電気と変わり行きました。 「常滑焼ー愛知県常滑市」
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注ぎ口のバランスは蓋受けの高さか それよりも上で切る 注ぎ口の中は丁寧に仕上げる 良い急須は水がねじれることなく 注ぐことが出来ます。
常滑の土は赤く焼け 黒からオレンジ・朱・赤の色まで発色をします。 常滑では「藻掛け」の技法があり海藻を巻き緋色を出す技法があります。
蓋受けの作り方には少し厚く作った縁を 二つに分けて受けを作るやり方と内側に粘土の縄を付けるやり方があります。(常滑焼陶芸作り方のコツ・急須)
茶こしを作る 粘土が柔らかいうちにくぼみを作りそのくぼみに100ほどの穴をあけるか 型に粘土の板を張り穴を開けてから外側から取り付けるやり方
注ぎ口をろくろで挽く 指が入らないほどに細く注ぎ口を挽く (注ぎ口は型に流しこみ作る事が多い 型で作る事で薄くゆがみの少ない口が出来る。)
注ぎ口が上向きに付くように斜めにカットする。急須の組み立てでは 一つ一つのパーツが乾きすぎないようにして組み立てる 粘土が柔らすぎるほどが良い。特に常滑の急須は 無釉のためひび割れを 直すことが出来ない。
注ぎ口を組み立てるときの注意は 中心にあるかを 外と中から確認する 外見は中心が合っても 中から見た時に茶こしと 注ぎ口がズレていることが多い また ドベで丁寧に取り付けて下さい。(常滑焼陶芸作り方・急須)
持ち手を取り付ける 注ぎ口と持ち手のバランスは70~90°で少し内側に取り付け 上向きに取り付けることで持ちやすくなります。 ※詳しくは師楽急須動画で手作り急須の作り方を見る事が出来ます。